合宿か週末か、オープンウォーター講習プランの選択基準とは?

ダイビングライセンスを取得しようと思ったら、まずライセンス取得が可能なダイビングショップまたはスクールを選ぶことになります。
スクールを選択する基準の一つにもなるのが、どのような講習プランがあるか、ということです。

今回は、講習プランの選択について考えてみたいと思います。

ショップ、スクールにより異なる基本の講習プラン


ダイビングのライセンスを取得すると決めたら次には実際に取得コースを受講することになるわけですが、そこでネックになってくるのが講習プラン。忙しい社会人に、学業のありながらサークル活動・クラブ活動として行う学生など、総じてライセンス取得にかける時間は短いほうが嬉しいはず。

ところが、ダイビングのライセンス取得コースでは定められた規定の日数やダイビング本数をこなさないといけないことに加えて、ダイビングショップ(スクール)ごとに講習プランが違うのです。

ショップにより以下のようなパターンが考えられます。
①複数回の週末で取得するプラン
②平日と週末の組み合わせプラン
③連休などで一気に取得するプラン

それぞれにより良し悪しがあると思うので、一つひとつみていきましょう。

複数回の週末で取得するプラン


ダイビングのライセンス取得講習は学科1日、プール実習1日、海洋実習2日の合計4日間が基本です。ということで、プールや海に行く必要があるのは総計3日間が基本。

プール実習と海洋実習を2日間で終わらせることもできるようですが、ものすごくギチギチのスケジュールになり、よほど上手でないと必要なスキルがマスターできない可能性があるので、おすすめはできません。
となると4日は確保が必要となり、週末の土日だけでは、なかなか難しいので3連休や大型連休などを使ってライセンス取得コースを受講される方もいます。いわゆる合宿のようなイメージで、ライセンス取得合宿ツアーと呼ぶスクールもあるようです。

しかし、3連休や大型連休は他のことに使いたいという方や、じっくり学びたいという人は、「土日週末」を2回または3回に分けてライセンスを取得することが可能です。

例えばこんなスケジュール案になります。

<学科講習>
平日または週末に学科講習を受ける:1日(自習+理解度クイズの答え合わせ)

<プール講習、海洋実習>
1日目:プール講習を受けて基本的なスキルを習得
2日目:プール講習の流れのままに海洋実習で初のダイビングを体験する

一旦、自宅に帰り、予定の合う日を調整後、再び海へ。

3日目:海洋実習の総仕上げ。もちろん、1日目や2日目の講習でならったことの復習もしっかりしてから海に入ります。そして、ライセンス取得!ダイバー認定!

このように、週末などをまたいでライセンスを取得するパターンです。1日目のプール講習から海洋実習までの間をできるだけ開けないほうがスキルを忘れたりしないのでいいのですが、1−2ヶ月程度であれば、全く問題ないと思います。それ以上になっても問題はありませんが、慣れという意味では少しデメリットもでてくるかもしれません。

平日と週末の組み合わせプラン


平日に休みが取れる方、または平日に取れるように調整ができる方(シフト勤務やフリーランスの方で時間の調整が可能な方など)は週末の休みにプラス1日で3日間が確保できるので一気にライセンス取得するのが可能になります。

3日間に一気に講習を受けるメリットとしては、やはり学んだことを実践ですぐに活かすことで技術の上達が早いということです。スキルや知識というのはすぐに忘れてしまうものですし、特にダイビングのように普段はしない動きや器材の調整などが入るスポーツでは習得したスキルや知識は、普通よりも早く忘れてしまう傾向にあります。

早めにスキルや知識を覚えておくこと、それを早めに反復して体に染み込ませていく、これがどんなスポーツでも共通の上達の方法と言えるでしょう。その意味でも3日間通しでの受講はメリットが大きいと思います。

連休などで一気に取得するプラン(合宿形式)

最後のパターンは3連休やシルバーウィークなどの大型休暇を使って一気にライセンス取得しちゃうパターンです。
先にも書きましたが、これが合宿形式と一般に呼ばれている形です。

基本的には週末に平日の休みをとって、組み合わせの3日間で一気に取得するのと同じことなんですが、メリットは平日の組み合わせと同じく一気に流れでプール講習から海洋実習までを体験できるのでスキルを覚えている間に実際に試せるので上達が早いということです。

最大のデメリットは、特に大型連休の場合ですが、ダイビングで連休が占められてしまう可能性が高いということ。

そんなの気にしない、ダイビングライセンスをとってダイバーになるんだ!という人もいるかもしれませんが、できれば連休となると他のことにも時間を使いたいものですよね。

そこはダイビングライセンスは一生モノなので思い切って合宿コースに参加してみるのもありです。大型連休を何か有意義に使いたいという一つのオプションとして、ライセンスを取得するのも思い出深いお休みになりますね!

このように3つくらいのパターンで考えてみました。いかがでしょう、自分にあった取得の仕方が見つかりましたか?ダイビングショップやスクールにより取得するプランは違うので、ぜひ問い合わせをしてみて、3つくらいを比較してみましょう。

ライセンス取得は一大イベント、失敗はしたくないものですよね。だからこそ、じっくりとショップやスクールを探してみるがとても大切なプロセスですし、それもいい思い出になるのではないでしょうか。