耳抜きがうまくできない:ダイビングのよくあるご相談 vol.1

2016-05-16

ダイビングのライセンス取得を計画されているかた、すでにダイバーになっているからからのよくある質問で「耳抜きがうまくできない」というものがあります。
耳抜きなんて、普段そんなに意識してやらないから基本的には耳抜きは皆さん苦手なんですよね。

今回は、その耳抜きを上手にする方法について考えてみましょう。

そもそも耳抜きって何なの?

そうなんですよ、まず耳抜きって一体なんなのか?ということが意外に知られていません。

耳ぬきとは、「耳にある鼓膜の外側と内側で圧力に差ができたことを解消すること」なのですが、簡単にいうと、鼓膜を押し込んだり、引っ張ったりする力を逃がして鼓膜の緊張を解放することです。

では、そもそもなんで圧力差ができるのか?を考えてみましょう。

例えば、エレベーターに乗っているときとか、飛行機に乗って離陸や下降した直後など、耳抜きが必要になりますよね。あれは、元々いたところから急に気圧の違うところにいくと耳の鼓膜の外側(気圧)と鼓膜の内側の空間(体内)で圧力が異なることで鼓膜の内外で圧力に差が生じるためなのです。

鼓膜の内側には、耳管などと呼ばれる空間があり、鼻とつながっています。そこには空気があるので鼓膜と外と中で圧力差が生じてしまうのです。しかし、鼻腔〜耳までの空間は非常に細くて詰まりやすいのでなかなか空気が通りにくいのです。従って、口や鼻から息を吸い込んだり吐いたりするだけでは、耳の内側の空間の空気まで入れ替わらないのです。

そこでわざわざ耳抜きという動作をして、鼻や口のほうから空気を耳内側の方に強制的に送ることで耳管を開き外気との圧力差を解消しようとするわけです。

水中での耳抜きの方法

耳抜きの方法としては、一般的には2つほど考えられます。

①鼻をつまんで息を耳のほうに送るバルサルバ法

鼻をつまんだ状態で息をしっかり吸います。その後、口も閉じて息を止めた状態で耳に空気を送る気持ちで少しぐっと力を入れてみる。そうすると、肺や口の中にある空気が耳管のほうに行き、耳管が開いて空気が外気と平衡になることで解消されます。

②鼻をつまんで唾を飲むこむ方法

鼻をつまんで唾を飲みこむ方法もバルサルバ法と基本的な原理は同じです。ぐっと力を入れる代わりに唾を飲みこむことで耳管周りの筋肉も動いて耳管が開きます。

どちらがあっているのかは個人によっても違うので色々試してみましょう。個人的には①のほうが慣れると確実かなとは思います。

上手にできるかどうかは陸上からすでに始まっている

ここまで書くとお気づきだと思いますが、要するに耳抜きは耳管を開くこと。耳管を開きやすい人は耳抜きも得意。耳管が開きにくい人や耳管が開きやすい人でも鼻づまりしている人、耳管が細い人、寝不足やお酒飲み過ぎなどの翌日は耳管がむくんで、耳抜きしにくいということになります。

では、どうやったらいいのか。

まず、耳抜きは耳管を開くという動作なのですが、基本的に練習できます。ダイビングなどの水の中ではなくても耳抜きを練習しているといつも簡単に抜けるようになったります。従って、日頃から耳抜きの練習をするというは効果的です。

あとは耳管を開く方法として耳管の周りの筋肉を動かしやすくしておくというのも考えれます。これは、ガムを噛んだり、食べ物をよく噛んで食べるようにすることで鍛えることができます。

水中での耳抜きをスムーズにする方法

シャークアイでお伝えしている方法は以下のようになります。どこでも使えるので是非参考にしてみてください。

①ダイビングの前の日などは体調管理をよくすること、鼻を乾燥させすぎたりしないこと。粘膜が腫れて耳が抜けにくくなります。
②ダイビングの前日まで、および当日のダイビングまでに耳抜きの練習をすること。うまく抜けなくても焦らなくていいので、やっておくと水の中で抜けやすくなります。
③ガムなどをダイビングの前に噛んで耳の周りの筋肉をほぐしておく
④マスクをつけていると鼻をつまみにくいので陸上でしっかりつまめるように練習しておくこと
⑤潜るとき(潜降時)はこまめに鼻をつまんで抜くこと、そのときジタバタしない。焦ると鼻もつまめないし、呼吸が乱れるので耳ぬきしにくい。
⑥もし抜けなくて痛みを感じたら痛みが感じないところからそれよりも上まで一旦上昇して、耳抜きをしてから再び潜降を開始すること。

このようにいくつかのコツがあるので、ライセンス取得時に限らずいつでもインストラクターの方に相談してみると良いでしょう。

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